今回の天皇賞秋のポイント！
【傾向】
東京芝2000mはスタートして最初のコーナーまでが130ｍと短く、内枠でロスなく回った馬が有利。
過去10年の勝ち馬の上がりは33秒台が4頭、34秒が4頭と速い上がりはあったほうがよい。
過去10年は中段ポジションの馬が9回勝っている。
中段のポジションからスムーズに馬群から抜け出す馬が多く勝っている。
【枠順】枠はやや内枠有利。外枠は不利。
【展開】逃げ先行馬が少ないのでスローにはなる可能性あり。
【馬券】3歳の有力馬達が回避したが、古馬の最強格が出てきていて波乱は少ないかも。
【馬場状態】今週から仮柵を3ｍ外に移動したBコースを使用、先週までの競馬は上がり32秒台も普通に出ていて時計も速い状態。
【予想】
◎ ⑤スワーヴリチャード
【強調材料】
左回りは得意 3.2.1.0で崩れない安心感がある
引き続きＭデムーロが騎乗
4月の大阪杯G1で向こう正面で先頭に立ち4角を持ったままで回り、後半1000ｍを57.1秒で押し切っている自在性と操縦性と持続力がある
安田記念では先行策、大阪杯では早めのマクリの自在性あり
大阪杯で古馬の筆頭格に完勝、試金石の安田記念ではサングレーザーに先着と現時点では現役最強馬にかなり近い存在
中段から33秒台の上がりを使える
4枠5番はスムーズにスタートできれば文句なし
【不安材料】
安田記念から約4か月以上ぶりの直行ローテーション（鉄砲成績は3.0.0.0）
レイデオロとは2戦して先着したことがない（2017皐月賞とダービー、僅差）
出遅れることがある
4枠5番なのでスタートが良くないとごちゃつく可能性がある
○ ④レイデオロ
【強調材料】
引き続き絶好調のルメールが騎乗
スワーヴに2戦2勝
たたき台のオールカマーをしっかり勝っている
ダービーでは向こう正面から動いてのマクリ先行策の自在性と操縦性あり
東京コースは2.1.0.0と得意
昨年のダービー、神戸新聞杯、ジャパンカップで今回の有力馬たちに先着している
大きく崩れたことはない
4枠4番はスムーズにスタートできれば文句なし
【不安材料】
33秒台の上がりを1度しか出していないので瞬発力勝負への対応不明
出遅れることがある
かかることがある
4枠4番なのでスタートが良くないとごちゃつく可能性がある
▲ ⑨サングレーザー
【強調材料】
福永→モレイラに乗り替わり
末脚確実で上がり最速候補、モズアスコットやエアスピネルを33.2の上がりで楽に差し切っている
安田記念→札幌記念→天皇賞秋はマイラ―のモーリスが勝った時のローテーションと同じ
中段から33秒台の上がりを使える
6枠9番は問題なし
【不安材料】
マイル路線で戦ってきたので距離不安（2000ｍの札幌記念で勝ったがややレベルが低いかも、サウンズオブアースと0.1秒差）
勝ち鞍が全て右回り
直線が平坦のコースでの勝ちが多い（7勝中6勝）
▲ ⑦アルアイン
【強調材料】
レイデオロとは2勝2敗でそれほど大きな差はないかも
スタートがうまく好位のポジションを無理なく取れる
スワーヴとは大阪杯で0.2秒差、レイデオロは前走でクビ差と2強との差は大きくない
ダービーで実はレイデオロより0.1速い33.7の上がりを使っていて0.3秒差の5着
5枠7番は問題なし
【不安材料】
速い上がりをあまり使っていない
北村友騎手の実績不足
堅実だが1年以上勝ち切れていない
△ ⑩キセキ
【強調材料】
日経賞9着はかかって逃げ、宝塚記念8着は大外枠とスタート不利と直線不利が影響したので度外視可能
引き続き川田が騎乗
菊花賞勝ちでスタミナはある
毎日王冠で先行策
【不安材料】
G1馬だが泥んこ不良馬場の菊花賞なので実力不明
日経賞9着、宝塚記念8着と理由があるとはいえ大きく崩れることがある
毎日王冠で2キロ重いとはいえ、ステファノスと鼻差
7枠10番ですんなり先行は難しいかも
③ヴィブロス
【強調材料】
左回り1.2.0.0
ドバイG1勝ち
【不安材料】
日本での牡馬混合レースで3着以内なし
ムラ駆け傾向でいつ走るか分からない
人気があるときでもあっさり負けることがある
☆ ⑧ダンビュライト
【強調材料】
王道のG1でもそれほど大きく負けていない
小頭数のレースで良績を残していて、スムーズに先行できそう
逃げる可能性もあり、自分でレースを作れるかも
6枠8番は問題なし
【不安材料】
切れる脚がないので速い上がりの競馬は苦手
G1レースで連対なし
直線で早めにアドバンテージを取れなければ厳しい
⑥マカヒキ
【強調材料】
9か月ぶりの札幌記念では大外を回して1番強い競馬で2着
33秒台前半の上がりを使える
5枠6番
【不安材料】
昨年のジャパンカップでレイデオロと4馬身差で負け過ぎ
追い込みのレースが多い
①ステファノス
【強調材料】
2000ｍのG1で2着3回、3着1回の実績
スローの瞬発力勝負は得意なので今回はハマるかも
引き続きＭデムーロが騎乗
2年前の天皇賞秋ではリアルスティールと同じ上がり33.5で3着
1枠1番
【不安材料】
7歳で衰えがあるか
オドノヒュー騎手テン乗り
【馬人の予想 結論】
大阪杯では向こう正面で15番手から先頭に立ち、4コーナーを持ったまま回ってきてそのまま34.1の上がりで勝つという衝撃的な強さだった。さらにそれは苦手とされている右回りでのこと。
今回は得意な左回りでさらに安定する。
スローなら自分でレースを作り、ハイペースならじっくりと末脚を生かす競馬ができるのは軸馬に最適だ。
レイデオロには僅差で負けているが1年以上も前のレースで、ハーツクライ産駒の成長力もあり今なら逆転するとみた。
切れる脚はないのですんなり先行できそうな展開が向いている
戸崎騎手に乗り替わりでエポカドーロのダービーのようなレースをして、粘り込みを狙えれば馬券内に入ってくる可能性はある。
クラシック３冠と大阪杯や宝塚記念という王道のG1レースでもそれほど離されずに立ち回っているので、今回は人気がなさすぎでは？
