今回の日本ダービーのポイント!
【傾向】
東京芝2400mはスタートして最初のコーナーまでが短めで、最後の直線は525.9mと長い。
過去10年の勝ち馬の上がりは33秒台が4頭、34秒台が4頭と速い上がりはあったほうがよい。過去10年では上がり最速馬は5頭も3着以内に入っている。
過去10年で4角5番手以内の馬が5回、6番手以降の馬が5回勝っている。スローでなければ後ろのポジションでも届く。
【枠順】枠はやや内枠有利。
【展開】逃げ馬が少なくスロー~ミドルペースの可能性あり。
【馬券】2強ムードだがヒモ穴はねらえる。
【馬場状態】今週からCコースで柵が外に移動し、引き続き高速馬場。
・急坂を2度超え、ロングスパートになるのでタフなレースになりやすい
・速い上がりが使える先行馬に注意
【予想】
◎ ⑫サリオス
【強調材料】
無敗の3連勝でG1勝ち、うち2戦がレコードとスピードはNO.1。
新馬戦は強めの調教のようなレースで圧勝。サウジRCは牝馬G1で活躍中のクラヴァシュドールに並ばれたが勝負根性で差し返して突き放してレコード勝ち。サウジRCの1.32.7の上がり33.1は、翌日の古馬1000万の1.33.5の上がり33.7と比べても優秀で信頼できる。 朝日杯FSは前半33.8の後半35.8のハイペース先行総崩れの中3番手から押し切り突き放す強い競馬で1.33.0のレコード勝ち。
皐月賞は外を回した差し馬が有利な展開で内から先行し0.1秒差なので逆転可能。東京コースでは2戦2勝でともに上がり33.1。大型馬の叩き2走目。6枠だが3年前のレースでは1着、2年前のレースで2着と問題なし。
引き続きレーン騎手が騎乗。
【不安材料】
体型的に距離不安、前走コントレイルに負けている、やや外枠
○ ⑤コントレイル
【強調材料】
無敗の4連勝で皐月賞勝ち。最優秀3歳牡馬。
新馬戦は強めの調教のようなレースで圧勝、東スポ2歳Sは追って5馬身突き放してレコード勝ち、ホープフルSはタフな馬場とタフなペースで先行して楽に完勝。
東スポ杯の1.44.5の上がり33.1は、前週の古馬1000万の1.47.6の上がり33.4と比べても優秀で信頼できる。
血統的には速い高速馬場のほうが向いてそう。皐月賞がレベルの高いレースだったので、あっさり勝ってもおかしくない。
【不安材料】
血統的に距離不安、福永騎手の勝負弱さ、圧倒的1番人気でのマークのキツさ、先行できない可能性
▲ ③ワーケア
【強調材料】
東京コースは2戦2勝。2戦とも楽勝で上がりも33秒前半。
ホープフル3着、弥生賞2着だがやや不完全燃焼の競馬で見直し可能。得意の東京コースのダービーに絞ったローテ―で状態は良さそう。
引き続きルメール騎乗。先行する可能性あり。
【不安材料】
後方ポジション。2強との力差。
★ ①サトノインプレッサ
【強調材料】
G1のNHKマイルで3番人気。そのマイルでは13着だが、先行内有利な馬場で後方から大外追い込み、しかも不利を受けてまともに競馬をしていないので完全度外視。
毎日杯は直線狭くなりやや不利だったので着差以上に強い勝ち方。
【不安材料】
出遅れグセ、1800m以上の距離未経験、坂井騎手テン乗り
△ ②アルジャンナ
【強調材料】
新馬戦以外全て重賞で馬券内に入っている。全て上がり2位以内で良馬場では全て上がり33秒台。
2番枠でロスなくスムーズに立ち回れそう、
【不安材料】
浜中騎手テン乗り、後方ポジションの可能性、
△ ⑮サトノフラッグ
【強調材料】
2戦目は2000mでレコード勝ち、弥生賞でホープフルS上位組に完勝で時計もホープフルSと同タイム。マーフィーが絶賛している素質。
【不安材料】
新馬戦惨敗の理由不明、スタートが悪い、速い上がりがない、上積みの無いローテ―。
☆ ⑥ヴェルトライゼンデ
【強調材料】
皐月賞は伸びない内を通ったので見直し可能。
好枠から先行できる
【不安材料】
東京コース初、瞬発力勝負
☆ ⑨ダーリントンホール
【強調材料】
皐月賞は出遅れて後方のポジションだったので度外視可能。
東京コースで上がり最速で勝っているので、馬券内の可能性あり。
【不安材料】
速い時計がない、出遅れ
・3着以下は荒れる可能性あり
【馬人の予想 結論】
今の東京コースは高速馬場でスピードが必要。
1600m戦で2戦連続のレコード勝ちはスピードがある証拠。しかもスピードだけではなく並ばれてからの勝負根性、ハイペースで先行してもバテないスタミナもある。
距離不安はあるが、他の馬も条件は同じ。母サロミナは2200mの独オークスを勝った馬で母父ロミタスも2400m勝ち馬で父ハーツクライはスタミナと成長力豊富な馬、これならむしろ距離が伸びた方が強いのではないかとさえ思う。
今年の軸馬は皐月賞組から狙うべきで、同日の同距離の鹿野特別が2.03.0で皐月賞は2.00.7でタイム差は2.3秒、ここ5年で最も差が空いているのでレベルは高い。2016年の鹿野特別と皐月賞のタイム差は2.2秒差だったがその年のダービーは1~5着まで皐月賞の1~5着馬が独占していた。皐月賞では1着3着が4角で外を回した差し追い込み馬、馬場の悪い内を回して先行して0.1秒差負けのこの馬の逆転は十分にある。
昨年サートゥルナーリアで惜敗したレーン騎手も燃えるところがあるだろう。コントレイルも強いが実力的にはまだ互角、となるとオッズ的にも騎手的にも狙うべき馬はこの馬だ。
12番人気、単勝50倍前後。
毎日杯→NHKマイル→ダービーのローテはキンカメと同じで問題なし。前走は走れない条件にハマりすぎて完全度外視、ならば3戦3勝なので見直すべき。
スローの展開になりそうで距離適性が関係なくなれば、3戦連続上がり最速で勝ってきたこの馬にも出番はある。もし先行できればかなり面白い存在になるだろう。ほとんどの馬が2強との勝負付けが済んでいる中、この馬は逆転の可能性まで残っている。
3連複フォーメーション ⑫ー③⑤ー①②③⑤⑥⑨⑮ 11点