今回の天皇賞春のポイント!
【傾向】
京都芝3200mはスタートして最初のコーナーまでが417mあるため速くなりにくい。最後の直線は404mと長め。
過去10年の勝ち馬の上がりは33秒台が1頭、34秒台が2頭、35秒台が5頭と速い上がりは重要ではない。過去10年では上がり最速馬は7頭も3着以内に入っている。
過去10年で4角6番手以内の馬が9回勝っている。後ろのポジションでは届きにくいので3角で上がっていける器用さも重要。
【枠順】枠はやや内枠有利。
【展開】逃げ馬不在でキセキのスタート次第だが、スロー~ミドルペースの可能性あり。
【馬券】人気馬が差し馬が多くスローなら荒れる要素はある。
【馬場状態】先週は上がり32秒台前半も出ていて高速馬場。
・坂を2度超え、ロングスパートになるのでタフなレースになりやすい
・直線は長いが平坦、4角でいい位置にいたいレース
【予想】
◎ ⑭フィエールマン
【強調材料】
菊花賞と天皇賞春でG1勝ち、長距離実績はNO.1。
昨年のこのレースで中段から競馬をして4角で先頭に立つ競馬をしており、今回も同じような競馬をすれば崩れない。
有馬記念は4着だが、瞬発力勝負が得意なこの馬がハイペースの中4角で前目につけて4着に残ったのは評価できる。
引き続きルメール騎手が騎乗、4か月ぶりだが間隔を空けてレースで結果を出しているので問題なし。上がり最速候補。
【不安材料】
瞬発力勝負が得意な馬なのでキセキが逃げた場合の一貫ペースは合わないかも、
極端なハイペース、4歳春までは連帯率100%だったがここ3戦は連対できておらずディープ産駒の5歳馬なので衰えがあるのかも
○ ⑦ユーキャンスマイル
【強調材料】
3000m以上のレース2.1.1.1と安定で長距離線は問題なし
前哨戦の阪神大賞典は+12キロのトライアル仕上げでも完勝、
好枠でスムーズな騎乗ができれば好走できる。
【不安材料】
勝ったレースは相手が弱くG1では0.0.1.3と少し足りない、
阪神大賞典は展開や内が空いたコース取りも良かったので人気は過大評価ぎみ
後方ポジション、岩田→浜中騎手テン乗り
▲ ⑤ミッキースワロー
【強調材料】
ここ2戦は4角5番手までマクれる競馬をしており、後方ポジションの心配は少なくなった。
最近は中山や福島で勝っているが、2018年の世界レコードJCで上がり最速を出しているように、本来は高速馬場のほうが合っていると思われるので京都コースは問題なし。
瞬発力勝負もロングスパート勝負も対応可能な自在脚質で末脚は確実。関西輸送は結果が出ていないがG2とG1のレースで5~6着かつ0.8秒差以内、さらに今回はコロナの影響で渋滞が少なく輸送がスムーズなので心配は少ない。
【不安材料】
G1での実績不足、2017年以来の京都コース、安定感がない。
△ ⑧キセキ
【強調材料】
このレースと相性のいい菊花賞馬。有馬記念で出遅れたが◎フィエールマンとタイム差なしの5着。
京都3000m以上で複勝率50%越えの武騎手に乗り替わり。2戦連続出遅れたので出遅れた場合の対応もできているはず。
有馬記念は出遅れて5着、阪神大賞典は57キロを背負い1.0秒くらいの大出遅れで途中からかかり先頭まで押し上げ乱ペースを演出し6着、と馬券外のレースは敗因はっきり。だが惨敗せずにまとめているのは能力が高いからともいえる。
【不安材料】
出遅れグセ、掛かって暴走、気性難での長距離戦、後方からの競馬
★ ④ダンビュライト
【強調材料】
去勢してセン馬になり気性が良くなった、ジャパンカップの惨敗は落馬放馬寸前の大暴れが原因なので度外視、京都コース1.1.1.1で着外も菊花賞5着、無観客で暴れる心配軽減。 3枠4番は絶好枠、内の3頭は後方からの馬なのでスムーズに先行可能。
京都コースだと返し馬がスムーズ。 キセキが出遅れれば単騎逃げも可能で展開が向きそう、同じ先行馬のスティッフェリオが同厩舎なので競り合う心配も少ない不良馬場で0.8秒差勝ちで雨でも問題なし。 ノーザンファームしがらき仕上げで5ヶ月ぶりも問題なし。
【不安材料】
セン馬になって初めてのレース、先行できない時
瞬発力勝負、入れ込み
☆ ①モズベッロ
【強調材料】
1枠1番はこのレースで好成績。京都コース3.1.0.1と得意、日経賞は2着だが内容は勝ったミッキースワローと同じような評価が可能。
【不安材料】
実力不足、重賞勝利時は52キロ、後方ポジション、3000m以上未経験
☆ ⑫シルバンシャー
【強調材料】
3走前の境港特別で4角大マクリで完勝、その時の2着馬はそこから6連勝でオーストラリアG1勝ちのメールドグラース。
デムーロ騎手、京都大賞典で6か月ぶりで内残りを4角大外から3着。
【不安材料】
重賞未勝利、実力不足、3コーナーでスッと上がっていけていない、スタート少し不安、3000m以上未経験、6か月以上の間隔、
☆ ②エタリオウ
【強調材料】
菊花賞でフィエールマンとハナ差
川田騎手、3000m以上のG1で2着と4着で実績は上位
【不安材料】
切れる脚がなくなってきている、後方ポジション、5戦連続馬券外、スローペース
・上位人気馬も不安要素は多いが、人気下位馬との力差はある
【馬人の予想 結論】
昨年の勝ち馬でその時に今回人気のユーキャンスマイルに1.5秒差をつけて勝っている。明らかに実力上位馬。
瞬発力勝負に強い傾向があったが、有馬記念はハイペースで早めに動き4角前目で残った唯一の馬、持続力勝負でも崩れなかったので死角が少なくなった。
ディープ産駒の5歳馬でここ3戦は連対を外しているので衰えが気になるが、他馬よりも不安点が少なく消去法でこの馬を軸とする。
9番人気、単勝40倍前後。
気性難と瞬発力勝負が苦手な事がこの馬のウィークポイントだった。セン馬になり気性がマシになり無観客、4角先頭から35秒台で押し切れるこのレースはかなり合っている。天皇賞春はラップ的に残り800mから11秒台が続くレースであり、この馬の好走時も4角3番手以内で残り800mから11秒台が続くレースが多いので合っている。
セン馬になって初めてのレースなのでどれだけ走れるか不明だが、併せ馬で先着したインディチャンプがマイラーズCで楽勝しており状態面の不安も少なくなった。G1で9戦して大暴れJCと香港以外は全て0.8秒差以内、先行馬が少なく3枠4番の絶好枠から単騎逃げも可能、キセキが逃げれば2番手追走も可能、同じ先行馬のスティッフェリオが同厩舎なので競り合う心配も少ない、菊花賞5着、と激走の条件は整っている。
3連複フォーメーション ⑭-④⑤⑦-①④⑤⑦⑧⑫ 12点