今回の有馬記念のポイント!
【傾向】
中山芝2500mはスタートして最初のコーナーまでが短く、最後の直線は293mと短い。
過去10年の勝ち馬の上がりは33秒台が1頭、34秒台が4頭、35秒台が4頭と速い上がりは重要ではない。過去10年では上がり最速馬は5頭3着以内に入っている。
過去10年で4角5番手以内の馬が8回勝っている。
【枠順】枠は内枠有利。
【展開】逃げ、先行馬は多くミドル~ハイペースの可能性あり。
【馬券】絶対的な馬がいて、他にも実力馬ばかり。大きな波乱はなさそう。
【馬場状態】先週は勝ち馬の上がり34~35秒台。例年通りの馬場状態とみていい。
・3角手前からロングスパートになるのでタフなレースになりやすい
・先週は内残りも多く馬場はそれほど悪くない、昨年のような道悪になれば外差しも要警戒
【予想】
◎ ⑨アーモンドアイ
【強調材料】
現役最強馬、G1を6勝、実績実力ともにNO.1。安田記念は久々の1600m・スタート直後の大きな不利・内枠馬場有利の外枠・スローペースの前残りで追い込み等、たくさんの理由でもタイム差なしの3着は負けて強し
オークスやJCや天皇賞秋では先行して勝っているし、内回りの秋華賞も勝っているので初の中山コースも問題なし。
引き続きルメール騎手が騎乗、鉄砲も問題なし、重馬場も勝っていて道悪も問題なし、
前走天皇賞秋もハイレベルで戦ってきた相手も1枚上、9番枠も大きな不利なく動きたい時に動けるので良い
11/29に38.5℃の熱発で香港を回避したが、平熱が38℃で1日休んだだけで1ヶ月も前の話なので影響はないだろう。1週前追い切りも天皇賞秋時よりも速く状態はむしろ良い。
【不安材料】
この馬に近い外の11~15番枠に逃げ先行馬が入ってしまい最初のコーナーまでに殺到することがあれば不利を受けて後方のポジションになるかもしれない、
中山初、2500m初、実力通りに決まらない癖のあるコース形態
○ ⑥リスグラシュー
【強調材料】
宝塚記念、コックスフィールドと牡馬混合G1を完勝で2連勝、どんなレースどんな馬場でも強い、
宝塚記念は12番大外枠から2番手で先行して勝ちパターンのキセキに3馬身差スワーヴリチャードに5馬身差の圧勝、その時のタイムは2.10.8で10年で2番目に速いタイムなのでレベルも高い、前走のコックスフィールドは4角で6~7頭分大外を回して173mの短い直線で楽に差し切り、2走とも内容が良い。 宝塚記念は1000m60.0秒のペースでも2番手のポジションをとれていたのでここも好枠から好位を取れそう。 稍重以上(1.4.0.0)と道悪も問題なし、2400mの香港ヴァ―ズで2着なので距離も大丈夫だろう
【不安材料】
人馬ともに中山コース初、2500m以上初、相手強化
▲ ②スワーヴリチャード
【強調材料】
2番枠、マーフィー騎手で内からも差せる馬
前走から調教内容を変えてさらにチークピーシズを装着しておりこの効果でJCも真っ直ぐに走っていた。 今なら右回りでも問題なく走れるだろう。 1週前追い切りも坂路で50.1の1番時計を出していて調子落ちはなさそう。 2400m以上(2.1.2.1)と長距離適正はある。 大阪杯ではラスト1200mを1.08前半で走っているのでロングスパートが必要なこのレースに合う。 稍重以上(3.1.0.0)でペースも馬場も不問。 引き続きメイチ仕上げ、というか覚醒した可能性あり。 差し馬のイメージが強いが最近は好位~中段の競馬をしている。 NFしがらきに短期放牧、今年はしがらき短期放牧組が好成績。
【不安材料】
前走は馬場、展開、コースと全て完璧だった、パンチ不足、右回り
△ ⑪キセキ
【強調材料】
フランスの成績は馬場等の理由で度外視可能
道悪は不良の菊花賞勝ちで問題なし
昨年は5着だが14番枠からかなり大外を回して逃げたので不利は大きかった
11番枠はギリギリ大丈夫、他の逃げ先行馬より内に入ったことは不幸中の幸いで昨年よりも内を回れる
日本のG1で5連続で掲示板(0.3.1.1)の安定感
【不安材料】
極端なスローペース、ハイペース、同型との兼ね合い、逃げ馬のやや外枠、ムーア騎手テン乗り
△ ⑤フィエールマン
【強調材料】
このレースと相性がいい菊花賞と天皇賞春の勝ち馬。
凱旋門賞は度外視可能
札幌記念は好メンバーで大外を回して上がり最速の3着で強い競馬。
相性のいい4歳牡馬の中で最有力候補
【不安材料】
ルメール→池添騎手テン乗り、一貫したペースの時は後方ポジションになるかも、ディープ産駒、重馬場苦手、凱旋門賞負け過ぎ感
★ ⑭ヴェロックス
【強調材料】
皐月賞2着、ダービー3着、菊花賞3着と3歳では実力上位。 55キロ。
稍重の若葉Sでワールドプレミアに3馬身差楽勝していて重馬場も問題なし。神戸新聞杯2着はキレ負けだけ、菊花賞は3着だが先行不利な流れとコース適性、距離適性、コース取りの差なので問題なし。
瞬発力はないがこのレースの平均最速上がりが34~35秒台で問題なし。
右回りの内回りは(3.1.0.0)と得意。サートゥルと同等だがダービーでも差し返したように一貫したペースのロングスパート適性はこの馬のほうが上。
引き続き川田騎手が騎乗。
【不安材料】
外枠から先行できるか。
古馬初対戦、3歳のレベル
☆ ⑩サートゥルナーリア
【強調材料】
4連勝で皐月賞勝ち、3歳牡馬最強格、神戸新聞杯ではヴェロックスやワールドプレミアらに楽勝。
右回りは(5.0.0.0)でG1 2勝で得意
【不安材料】
2400mのダービー4着距離不安、古馬初対戦
一貫したペースで負けている、重馬場未経験、入れ込みグセ
☆ ⑦ワールドプレミア
【強調材料】
好相性の3歳菊花賞馬、神戸新聞杯で上がり最速タイの32.3の末脚、全成績3.1.2.0と複勝率100%、武騎手
【不安材料】
菊花賞は内内でハマった競馬、内回りコースでは強くない、3~4角で置かれることが多いのでこのレース向きではない、
・先行馬警戒のレース、内の差し馬の先行に注意したい
【馬人の予想 結論】
好メンバーの天皇賞秋を圧勝し、改めて現役最強馬だと思い知らされた。有馬記念は他のレースよりも外枠不利が大きく紛れもあるが、9番枠からならどのポジションもとれるし、内で包まれず大きな不利も受けにくいのでこの馬強さを発揮できるだろう。
怖いのはスローペースの後方ポジションだけだが、例年以上に逃げ先行馬が揃い、一貫ペース型もいるので心配は少ない。現役最強馬に有馬記念の連対率50%のルメール騎手、この馬以外に軸馬にするべき馬はいない。
8番人気、単勝20倍前後。
2400mのダービーでサートゥルナーリアを差し返し先着、右回り内回りの若葉Sでワールドプレミアに3馬身差圧勝、2500m右回り内回りのコースなら3歳牡馬の中では1番このレースの適性が高い、だが1番人気がない。
切れないがいい脚を長く使えて止まらない、そういう馬は有馬記念で馬券内を狙える。血統的にも実績的にも雨で馬場が荒れそうなのも良い。この時期に55キロで出走できる3歳牡馬は過去10年で5勝、勝率5割。菊花賞1番人気からの巻き返しは去年のブラストワンピースに似ている。外枠を克服するレースができれば馬券内は十分にある。
3連複フォーメーション ⑨ー②⑥⑭ー②⑤⑥⑩⑪⑭ 12点